家の駐車場でも安心できない!車上荒らしの手口と対策。

車上荒らし
自動車内に積んである荷物や機器、金品などの盗難、自動車部品の盗難をすべて車上荒らしと言います。
平成14年以降、年々その認知件数は減少傾向にありましたが、平成22年度は、前年度と比べて79件(+14.4%)増加してします。
(以上、警視庁生活安全課の集計より)
ですが、その検挙率は、その中の20%前後にとどまっています。
つまり、ほとんどが犯人が捕まらずに逃れられてしまい、被害者は泣き寝入りの状態です。
車上狙いの被害は、盗難された部品や金品、機器類の金額以外にも、破壊された車の修理費用もありますから、多額な損害を受けることになります。
【狙われやすい場所】
夜間に人通りが少なく、街灯もない薄暗い月極駐車場がそれにあたりますが、その他に、路上での駐車時、公園や空き地での駐車中にも被害に合う事もあります。
【狙われる車種】
RV車、高級セダンは今も昔も変わりませんが、最近ではそのような車には、最新の盗難防止装置が取り付けられていて、それらの盗難率は年々減少傾向にあるようです。
そのためか、セキュリティシステムが設置されていないようなミドルクラス以下、軽自動車などにも被害が及び、そちらの被害数が急増しているようです。
現在では、狙われる車種は関係ないということになります。
【狙われる物と場所】
カー用品、車の部品やカーナビなどの車内装備品は、常に車に積んであるもので、それらが盗難被害に合うのは、月極駐車場や自宅の駐車場が多いようです。
取り外しに時間がかかるため、予め下調べをして、安全な時間帯である夜間などに狙いを定めることができるためです。
車内にある金目のもの、社内の貴重品などを狙った車上荒らしは、レストランやレジャー施設などの場所でも多発しています。
車上荒らし-対策-
車上荒らしに遭わない為には、まず、狙われやすいような薄暗い場所、人通りの少ない場所にある月極め駐車場ならば、場所を変えることです。
そして、金目のものは車内には置きっぱなしにしないことです。
特にカーナビは、盗難被害が圧倒的に多いものですから、取り外しが可能なのであれば、駐車した際に車内から持ち出しておく方がいいでしょう。
イモライザー
イモビライザーとは、専用のキーに埋め込まれたICチップのIDを、車両本体に装着されているIDを照合し、一致が確認できた時だけエンジンの始動・走行が可能になる盗難防止装置の事です。
高年式の車にはだいたいついているもので、今後もっと普及してくると思われるシステムですが、このシステムを搭載していても、盗まれるケースもあります。
また、イモビライザーがあっても、車上荒らしの危険性は大いにあるので、別に対策を行う必要があります。
ハンドルロックタイプ
ハンドルをロックして、盗難を防止する装置ですが、窃盗団がこの装置を外すことは容易なようです。
また、ハンドルを金鋸などでカットすることも、手慣れた人であれば容易であるため、ハンドルをカットされてしまえば、何の意味も亡くなってしまいます。
このハンドルロックに、振動アラームを併用すると、その効果は増すでしょう。
ハンドルロックに振動センサーアラームが付いている商品も多くありますので、そちらの方が効果的でしょう。
輪止め
車外にてタイヤに取り付けるタイプの防犯グッズです。
取り付けは容易ですが、ハンドルロックタイプのものよりも破壊が困難となっている為、効果的です。
また、破壊するのは車外にて行わなければならないため、人目をきにしたり、音を気にする窃盗犯にとっては、厄介なものとなるでしょう。
振動アラーム
窃盗犯が嫌うのは、音と光です。
ドアを開けたり、衝撃があったり、車体が揺れたりと言ったような異常が発生した場合、サイレンやウィンカーの点滅などにより異常を知らせるセンサーアラームが働くことは、犯罪抑止に大きな効果があるでしょう。
全方向の揺れに反応して、警報音を鳴らす感知型センサーアラームは有効的でしょう。
ダミー点灯ライト
車に取り付け、暗くなると、自動的にランプが点灯するものがあります。
ダミーである為、実際に警報音が鳴ったりすることはありませんが、抑止効果があります。
取り付けが容易で、安価で手に入るのがいいところですが、ないよりは、あった方がいいという程度でしょう。
監視カメラ・センサーアラーム
駐車場に取り付け、車外から監視するもの、車内にとりつけて監視するものがあります。
監視と犯罪の抑止効果があります。
ダミーや、センサーにより反応してライトが点灯するだけのものもあります。