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プライベートは守れるの?気になる二世帯住宅事情。

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プライベートは守れるの?気になる二世帯住宅事情。
 

◎相手世代の希望も尊重して

ルールは社会生活を営む上でどこにでも存在しています。
家族の間でルールというと、水臭いイメージがあるかもしれません。
しかし、二世帯住宅は異なる年代にわたる多人数での暮らしの場を共有する小さな社会です。
ルールはたくさん人がいる場でよりよく生活するために必要なツールなのです。
一方、新しいルールには自分の既得権や権益と照らし合わせた際に起こる反発や不満がつきものです。
そこで、最初からルールを用意しておけば、後の反発や不満を事前に防ぐことができるかもしれません。
また、自分の権益を守ることが他の家族の負担を増やすことになる場合は、互いの権益を尊重し合うことが大切ですが、その際に「自分ばかりが損をしている」という考え方はマイナスに働きます。
二世帯住宅の暮らしは、親も子も孫も、それぞれが自分以外の人を思いやる気持ちをもってこそ回る暮らし方なのです。
思いやりが、二世帯住宅での生活を成功に導くポイントのひとつです。

 

◎プライベートスペースはどこまで

親子といえども、子も大人です。二世帯住宅は、親子それぞれが一家を構えて暮らしていることを常に念頭におく必要があります。
そこで大切になのがプライバシーです。
大人になった子は、親に侵されたくないプライベートな部分を多くもった生活を送っています。
しかし、子夫婦の寝室に勝手に入って当然だと考える親もなかにはいます。
子夫婦の寝室ではなく、隣家に勝手に入れば犯罪になります。
完全共有型の場合の子夫婦の寝室や、部分共有型の共有しない水周りや子夫婦の寝室などのプライベートスペースには、最低限勝手に入らないといった約束を最初から取り決めておきたいものです。
特に、子の配偶者は他人です。
他人には見せたくないものがあって当然なのです。
建築家の故・宮脇檀氏が晩年の著作で、夫婦の寝室と性の問題について正面から真摯に取り組んでいました。
特に完全共有型や部分共有型の二世帯住宅では、夫婦の寝室に鍵をつけるかどうかという問題もシリアスな案件になります。
後から鍵を取りつけた場合、気を悪くする場合もあるので、できれば最初から設置するようにしたいものです。

 

◎家事分担はどうする

家事とは主に炊事・洗濯・掃除の三つの仕事です。
二世帯住宅の暮らしではこれらをどのように分担するかという課題が生じます。
完全分離型や部分共有型などでキッチンを共有しないタイプの住み方なら、炊事は自分のエリアでの仕事のみになります。
洗濯機を共有しなければ、洗濯も自分たちの汚れものだけを洗えばよいので難しいことではありません。
掃除についても同様です。
しかし、完全共有型の場合の家事分担は難しい問題になります。
家事のやり方は、家庭ごとにこだわりの違いが意外にあるものです。
洗濯の仕方ひとつとっても違いが見られます。
できれば洗濯機は2台用意するなど、対策を講じたいところです。
二世帯住宅での暮らしでは、このような細かい部分が将来的には大きな溝になる場合がありますので、決して軽視しないようにしましょう。

 

◎孫のしつけはどうする

親世代にとって、二世帯住宅に住む楽しみとして特に大きいのが孫とのふれあいです。
しかし、孫の成長に直接かかわる機会が増えると、しつけにも関与することになります。
そこで、親世代は孫のしつけにどのようにかかわるべきかを、子世代と話し合っておく必要があります。
親世代と子世代とでは、しつけに関する考え方も異なります。
しかし、育児に関する責任は祖父母ではなく、孫の親である子世代にあります。
基本的には、孫の育児は子に任せ、親世代は気づく範囲で一言述べるくらいにしたほうが、孫のしつけとして効果的かもしれません。
また、孫にとっても、世の中には親だけではなくいろいろな大人がいるということを知ることができるのも、二世帯住宅で同居する大きなメリットです。
核家族では子どもの育て方などを誰にも相談できず、育児ノイローゼになる若い親もいます。
育児の先輩がそばにいる二世帯住宅の暮らしは、そういういう意味で恵まれた環境かもしれません。

 

◎ご近所付き合いと地域活動

親の住んでいる家に子世代がそのまま住む場合や、新築・増改築して住む場合は、ご近所づきあいは親から子へと継続していきます。
遠くの親戚より近くの他人といいますが、ご近所の存在というものはとても心強く頼りになるものです。
地域によってはご近所グループで冠婚葬祭などを協力し合うケースも珍しくありません。
ご近所づきあいや地域活動によって、住環境の治安が改善され、犯罪件数を減らすことも可能です。
しかし、若い世代はご近所づきあいに消極的になりがちです。
確かに、ご近所づきあいや地域活動は、楽しいことより苦労することのほうが多いかもしれません。
親が現役のうちは、親が世帯の代表として出ていれば、子はかかわりをもたずにすみます。
しかし、いずれは子世代にも地域の活動に関与しなければならないときがやってきます。
ゴミ置き場の清掃当番、公園や道路の清掃、子供会の世話役やバザーの手伝い、消防団活動など、地域を中心に組まれている活動は多数存在します。
土地柄、風習や慣習が多い地方では、さらに様々な活動が年間を通じて行われています。
子世代も、親がいるうちに親にナビゲートしてもらいながら、参加しておくようにしたいものです。

 

◎何処行くの?ちょっとそこまで?

「どこへ行くの?」「何時に帰ってくるの?」夫婦や子どもだけの住まいでは当たり前の会話です。
しかし、この質問を隣人からされたら、余計なお世話になります。
それは、この質問にはどことなく疑惑のニュアンスがあるせいだと思われます。
では、玄関を共有するタイプの二世帯住宅ではどうでしょうか。
互いに相手を家人ととらえるか隣人ととらえるかで親世帯と子世帯の微妙な関係が変わってきます。
二世帯住宅内での距離感が微妙に投影される「どこへ行くの?ちょっとそこまで・気になるわ…」。
あなたはどう感じますか?

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